イコライザー2 2019 3 31

「産業のIT化」
 たとえば、あなたは自宅で自営業を営んでいるが、
それだけでは食べていけないので、何か副業をしたい。
 あなたは、車の運転が好きなので、
できれば、車を使って副業をしたい。
 一方、車を使う事業を考えている事業家がいるとします。
たとえば、タクシー会社を始めたいと考えると、どうなるか。
 まず、タクシーに使う車両を多数揃える必要があります。
次に、多数のタクシーを置いておく車両基地が必要です。
優秀なタクシードライバーを多数雇う必要があります。
さらに大きな事務所も必要かもしれません。
 これでは、初期投資が大きすぎて、
タクシー業界に新規参入することが難しそうです。
 ところが、スマートフォンに、
「配車アプリ」ができたら、どうなるか。
 車を使って副業したい人と事業家を結びつけることができます。
車のカーナビの上にスマートフォンを設置して、
そのスマートフォンの画面に、
「次は、どこへ客を迎えに行くか」と表示させればよいのです。
 たとえば、病院に見舞客を迎えに行って、
アパートへ送っていく。
このミッションが終了したら、アプリに報酬が表示される。
 今度は、アプリに「図書館の玄関で客が待っている」と表示されれば、
図書館まで迎えに行って、客から「スーパーで降ろしてほしい」と言われる。
スーパーに客を送り届ければ、ミッションは終了で、
報酬がアプリに表示される。
 このように、タクシー会社をスマホのアプリにすることで、
車を使って、ちょっと副業をしたいという個人と、
タクシー事業を始めたい事業家をマッチングすることができます。
 「イコライザー2」という映画は、
人気俳優のデンゼル・ワシントンが活躍する映画ですが、
日本では、主人公がタクシードライバーとなって活躍すると表記されていますが、
これは、誤訳であり、
本当は、配車サービス会社である「リフト」の登録運転手です。
リフトは、「ウーバー」と同じようなライドシェアサービスの会社です。
 20世紀のヒーローは、スーパーマンのように、
普段は新聞記者をしていました。
 21世紀のヒーローは、配車サービス会社の登録運転手だった。
ヒーローも転職で忙しい時代となりました。
(注)
 日本では、自家用車を利用するタクシー業務は、
法律により規制されています。

アプリ銀行 2019 1 20

「銀行とは、スマホのアプリそのものになる」

 政府が進めるキャッシュレス社会では、そうなるでしょう。
かつて、金融担当大臣だった竹中平蔵氏による、
「Fintechが進めば、銀行は不要なものとなる」という予想が、
現実のものとなるでしょう。
 にもかかわらず、銀行業界の進化は、
まるで亀の歩みのごとく進まない。
 これは、銀行業界を指導する金融庁が、
時代の変化についていけなくなっているが原因かもしれません。
 もちろん、国民も現金主義で、
現金を使う機会が多いから、銀行を必要としていて、
「銀行革命」が遅れているかもしれません。
 中国人観光客が日本を訪れた時、
まず、最初にやらなければならないことは、
財布を買うことであるという。
 中国では、キャッシュレス社会が完成していて、
スマホで何でも支払うことができる状態でしょう。
 聞くところによると、
屋台で餃子を買う時も、代金をスマホで支払うという。
 いつの間にか、日本は、追い抜かれてしまったのです。
インターネット専業の銀行である、
ジャパンネット銀行が設立されて、20年近く経過しました。
 確かに、あの時は、先進的な取り組みとして、
世界に対して、日本の金融技術を誇れるものでした。
 もちろん、今も、ジャパンネット銀行は、
スマホの使いやすいアプリとして存在しています。



























































































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